今回もベルガーを。
〜G.F.ヘンデル〜
音楽劇『セメレ』第二幕より
アリア
「おお眠りよ、なぜお前は私の元を去るの」
おお眠りよ、なぜお前は私の元を去る？
なぜお前の夢心地の喜びはどこへ行ってしまうの？
おお眠りよ、もう一度私を騙して
さ迷う私の愛を腕に返してちょうだい！
ミヒャエル・ラウハイゼン(ピアノ)
1944年
気品があって、深い感情を持った歌声に驚きました。
ベルガーの様な主人公の品格ある歌声が、このオペラをぐっと引き立たせているのだなと納得です。
ラウハイゼンの伴奏も、このアリアに合っていてとても良いのです♪
ベルガーがリートを歌っている映像もあり、体のあらゆるところを使い天性の声を支えながら、体全体が楽器となって豊かで伸びやかに響いているのが良く分かります。
音楽を志す人にとって、こうした超一流の演奏に親しみながらも、同時に自分に置き換えて考えることも必要だと思います。
私自身は、残っている録音や映像から、体の色々なところを使って日々訓練することの大切さに改めて気付かされます。